導入前に気になるクラウドPBXのイニシャルコスト

導入前に気になるクラウドPBXのイニシャルコスト

クラウドPBXを導入する際には、導入のイニシャルコストが非常に気になるということが少なくありません。
自社にPBXを設置する場合に比べ非常に安くなると言うイメージを持つ人も多いのですが、それでも様々な部分で確認しなければいけないポイントがあります。
一般的にクラウドPBXは外部に設置された専用装置にインターネットで接続し、この機能を利用する仕組みとなるため、インターネットの接続設定が発生することが少なくありません。
同時に社内の電話機をクラウドPBXに対応することができるものに変える必要がある場合もあるため、これらの設備費も比較的大きなイニシャルコストとなります。
またクラウドPBXの中には利用者数によって初期費用や月額費用が設定されているものが多いため、その初期費用も社内の利用者数が多ければ比較的高額なものとなることから、これを比較する際には十分に注意が必要です。
設備購入をしなくて良いと言うだけで非常に安くなると考える場合が多いのですが、十分な機能を利用するためにそのコスト比較は確実に行っておくことが重要です。

クラウドPBXのランニングコストはどれくらい?

クラウドPBXを導入する場合、初期費用の他にも月額利用料や通話料といったランニングコストが発生します。
クラウドPBXでは月額制の料金体系を採用しているケースがほとんどで、回線数が多くなるほど利用料は高額になります。
大まかな相場としては、1回線あたり月額で2,000~2,500ほどとなっていますが、オプション機能を追加する場合はその分の費用も上乗せされます。
なお、回線数についてはベンダーやプランによって異なり、1回線から利用できるケースもあれば、複数回線のセットで提供されているケースもありますが、どのようなベンダー・プランであっても契約する回線数が多いほど1回線あたりの価格は安くなるのが一般的です。
また、クラウドPBXは内線電話については無料ですが、外線電話には通話料が発生します。
通話料は、一般的な電話料金と大きな差はなく、固定電話の場合は3分8円前後、フリーダイヤルでの通話は1分10円から3分10円ほど、携帯電話の場合は1分16~17円前後が相場です。

筆者:山本昌二

筆者プロフィール

東京都足立区生まれ。
クラウドPBXに関する基礎知識などの情報を発信しています。